アフリカのマラウイという国ではどのような食事をして、どのような食材があるのでしょうか。日本ではタピオカの原料として、マラウイでは主食のメイズに続いて主要な食材となる「キャッサバ」について書いてみようと思います。
目次
◆アフリカ、マラウイのキャッサバの歴史と生産量
◆アフリカ、マラウイのキャッサバ料理と食べ方
◆タピオカの原料だけど毒がある?
◆キャッサバは子作りに効く?!
◆マラウイ人には欠かせないキャッサバ
私は今現在(2020年1月)マラウイの都市部に住んでいますので、私の生活ベースでお伝えしたいと思います。なので、じゃがいもの価格やその値段で購入できる量についてはそれなりに地域差があります。基本的に都市部の野菜価格は農村部や郊外より上がる傾向にありますので、それを踏まえて読んで頂ければと思います。
アフリカ、マラウイのキャッサバの歴史と生産量
キャッサバは南アメリカ大陸のアマゾン地帯で食べられていたものが、16世紀にアフリカへ渡ってきたそうです。マラウイへは、北部はタンザニア、南部はモザンビークから入ってきました。世界的に見ると熱帯国で、特に途上国での主要作物になっている事が多い根菜になります。
キャッサバは干ばつなどの自然環境の変化に強く、肥料が少なくても(または無くても)しっかり育つそうで、年間通して収穫が可能だそうです。確かにマーケットにはどの季節でも売ってますし、近所の畑でもよく見る作物の一つですね。
2000年から生産量が激増し、2017年には1999年時点の生産量の5倍となる、約500万トンが国内で生産されています。主要な換金作物の一つとなっていますが、鮮度がすぐ落ちるらしく、輸出はされずほぼ国内で消費されているそうです。
キャッサバの仲買人(のような人)は畑ごと買い取るのが一般的なようで、そこからマーケットや都市部向けに卸すような形になっているそうです。マラウイの道端でキャッサバ満載の自転車やトラックを見かける事がありますね。
マーケットでは大きさによって約MK50~250(約8~40円<2020年1月のレート>)で買う事ができます。
アフリカ、マラウイのキャッサバ料理と食べ方
キャッサバは特にマラウイ湖沿いの地域ではメイズに並んで主食のように食べられています。
基本的に茹でるか揚げて料理します。茹でるとふかした芋のような感じになり、塩やペリペリソース(マラウイではお馴染みの辛いソース)を付けたりして食べます。
揚げたキャッサバは、都市部ではあまり見かけないのですが、農村部や郊外へ行くと路上で売っているのを見かけます。なかなかおいしいので見つけると買っちゃいますね。
キャッサバを乾燥させて粉にしてメイズと混ぜてシマ(マラウイの主食)を作ったり、スポンジケーキのようなものを作る時に使うこともあるそうです。
マラウイの主食メイズとシマについてはこちらを読んでみてください。
基本的に根を食べるのですが、葉も食べる事ができます。近所の子供やお母さんが枯れない程度に葉だけ摘んでいるのをたまに見かけます。
キャッサバと同じくじゃがいも(Irish potato)もマラウイでは一般的な食材です。マラウイのじゃがいもについてはこちらを是非読んでみてください。
タピオカの原料だけど毒がある?
キャッサバは種類によっては毒があるそうで、苦い部類のものは調理前に毒抜きが必要となるそうです。私はマラウイでこの苦い部類のものは食べた事がありませんが、もしマラウイで生キャッサバを食べる機会がありましたら、念のため生で食べられるのか確認をしてください。
ちなみに私の同僚のマラウィアンはよく生のままでムシャムシャ食べていますね。
今日本で人気のタピオカはキャッサバから作られているそうですが、毒抜きをしてキャッサバのでんぷん質から作るそうなので毒の心配はなさそうですね。
キャッサバは子作りに効く?!
マラウィアンの同僚とこんな会話がありました。
同僚M 「あなた子供はいるの?」
私 「いないよ」
同僚M 「なんで?!」
私 「なんでと言われても…日本じゃ普通だよ」
同僚M 「奥さんにキャッサバを食べさせなさい!そしてヤるのよ!(Do it!)」
このような記事を見つけました。どうもあながち非科学的な話ではなさそうです。
双子が生まれる確率を高くする方法
3 乳製品とヤム芋を食べましょう。
https://www.wikihow.jp/%E5%8F%8C%E5%AD%90%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%A2%BA%E7%8E%87%E3%82%92%E9%AB%98%E3%81%8F%E3%81%99%E3%82%8B
マラウイの合計特殊出生率4.1(2019年)はキャッサバが支えている部分もあるのかもしれない…。
マラウイ人には欠かせないキャッサバ
キャッサバは根だけでなく葉も食べられる便利な食材ですが、キャッサバの木(幹)自身も火を起こす燃料として使われ、あますところなく有効利用されています。
マラウィアンの生活には欠かせないものとなっているキャッサバ、マラウイで生活する際には是非庭先にキャッサバを植えて有効活用してみてください。
頑張ればマラウイでもタピれます。
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