英語の勉強をおすすめしない理由 | 勉強が必要な人と不要な人

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英語の勉強
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英語学習をする人が増えてきていますが、その英語の勉強は本当に必要なのでしょうか?
今や翻訳・通訳はAIがしてくれる時代になってきていますので、大部分の人はそんなに勉強しなくていいと私は思っています。
私の考える英語学習について書いてみようと思います。

私はこれまで東南アジアとアフリカなどの英語圏でIT関連の仕事をしてきました。その私の経験と知識から感じた事を書いています。
ちなみに私はTOEICで数年前に900点を取得していますが、もうTOEICを受ける事は無いと思います。
その理由についてはこちらを読んでみてください。

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なぜ英語を勉強するのか?

勉強

なぜ英語の勉強が必要なのでしょうか?
英語を勉強したい理由は何でしょうか?

ここを明確にしておかないと時間を無駄にする可能性があるので、まず確認した方がいいと思います。
ただ漠然と「英語が話せた方がいい」とか「英語が役に立つ」という思いだけで英語の勉強を始めても、きっと途中で疲れて勉強をあきらめてしまう可能性が高いですし、その勉強した時間を他の事に使った方がいいと私は思います。

英語を勉強する明確な目的がある場合

目標

会社の昇進条件に資格が必要

管理職への昇進試験にTOEICのスコアが要求される場合があります。または就職の際の募集要項に「TOEIC~点以上」みたいな条件が書かれている場合もありますね。
この場合は頑張って勉強しなければなりません。
勉強してTOEICのスコアを取りましょう。
ただ、「TOEICのスコアが取れる」という事と「英語が話せる」というのはちょっと違います。
TOEICについてはこちらの記事を読んでみてください。

IELTSのスコアを取らなければならない

留学の為にIELTSのスコアを求める海外の大学は多くあります。これも求められている以上点数を取らないと入学ができませんので、頑張って勉強をして求められるスコアを取らなければなりません。

楽しいから英語を勉強する

JOY

私はこれが理由でした。
英語に関わらず言語に興味があったので特に目的無く勉強は細く長くやっていました。英語以外にはフランス語と中国語も勉強していた時期があります。
言語を習得するという事は、その言語に関わる(関わった)人達の文化や歴史を知る事でもあります。その部分に惹かれたのだと思います。
楽しい」というのは一番のモチベーションになりますよね。楽しければ問題ないので、そのまま勉強し続けましょう笑

将来英語を使用する可能性があるから勉強する

KL

海外で仕事をしたい、海外で生活をしたい、海外旅行をしたい、などなど、将来英語を使わなければならないのではないかと考えている人は多いのではないでしょうか。
たぶんこのように考えている人の多くは英語の勉強は不要だと思います。

なぜ英語の勉強が不要になのでしょうか?

英語の勉強をおすすめしない理由 | 翻訳技術の進化

アシモ

私が英語の勉強を全ての人におすすめしない理由は一つだけです。AIを利用した翻訳技術の向上です。

私は2015年ぐらいまで翻訳関連のサービスを提供するITベンチャーを運営していましたが、その時から考えると飛躍的に翻訳精度は上がって来ています
今存在している「人」を使った翻訳業者は、たぶんこれから規模縮小となるか、サービス転換をしない限り大部分が消えていくと思っています。

AI翻訳を利用したサービスは数多くありますが、その筆頭はGoogleだと思います。
身近で言うと、無料の「Google翻訳」アプリになります。
Google翻訳の精度や機能は年々上がっています。今だと、メジャー言語であればかなりの精度で意味を理解できる翻訳をしてくれますし、アプリを介して異なる言語での会話の逐次通訳も可能です。
実際に日本語以外の言葉が全く話せない私の友人が、スペイン、イギリス、フランスを旅行してきた際に、Google翻訳のアプリだけを使用して問題無く1カ月の旅行をしてきました。

Google

私の経験からも、タイ、ベトナム、アフリカのマラウイで仕事をしてきていますが、たぶん自動翻訳だけを利用してやれた部分はかなり多くあったのではないかと思います。幸いにも私は英語がある程度話せましたので、Google翻訳などを使う事はありませんでしたが、英語での業務の全体の2割程度のコアな業務以外は全て自動翻訳でこと足りたと思います。

文章や会話の翻訳・通訳以外にさらに付け加えると、翻訳された文章を自然に読み上げる事ができる音声読み上げの精度も今は相当上がってきています。
あらかじめ読み上げる単語の音声データが揃った文章であれば、ほぼ違和感無く読み上げてくれるサービスが出てます。もっと言えば、違和感どころか人間が読み上げているのと聞き分けができないほどです。
私は読書の際にGoogleのユーザー補助機能である「TalkBack」を使っています。これは無料の機能ですので不自然な発音や漢字などの読み間違いがまだまだありますが、結構使えます。
無料でこの質なら現時点でもビジネスレベルの実用に耐えうるレベルです。

当然ながら、現時点でのAI翻訳では対応できない部分はまだ多くあります。
翻訳の内容がまだ不自然な事は当然ながらあります。ここは日々改善はされていっていますが、まだもう少し時間はかかりそうです。
あと、文化や慣習は翻訳できないという点はあります。どうしても人とコミュニケーションを取る為に会話をしたりテキストを交換するので、前提となる文化や慣習を踏まえなければなりません。
ここは言語の使用者によるところで言語能力の問題ではないのですが、重要な部分ですよね。

この記事を読んだ後に、是非一度、現在のAI翻訳の精度についてググってみてください。

それでは具体的に、私が思う英語の勉強が不要だと思うパターンの人を紹介したいと思います。

英語の勉強をおすすめしない人

悩む人

以下のような理由で「英語を勉強しなければならない!」と思っている人は、一度考え直してみてください。

旅行に行くので英語を勉強する!

旅行

旅行であれば、私の友人が実証した通り英語の勉強をせずに自動翻訳機の利用で充分です。
もちろん、「せっかく海外にいくのだから現地の人と会話をしたい!」というのであれば勉強しなければなりません。
しかし、ここで一つ重要な事は、コミュニケーションを取るのに必要なのは「現地語が話せるかどうか」ではありません。こちらについては後ほど詳しく書きたいと思います。

海外に移住するので英語を勉強したい!

このような人達も、正直私は英語の勉強を頑張らなくていいと思います。
国よってはビザの取得のために英語の力を証明しなければならない国はありますが、そうでなければ自動翻訳でOKだと思います。近所付き合い、買い物、病院、色々なところで自動翻訳が間に入れますし、上手く使えば友達も作るのも問題なくできると思います。
住むとなると否が応でも英語は上達しますし、長く住んでいても上達しないのであれば、それで暮らしていける環境だという事ですので問題ありません。

プログラマーになるので英語を勉強する!

プログラマー

過去に数人からですが、私が若いプログラマーやプログラマー志望の方から聞いた英語を勉強する理由です。
確かにプログラミング言語の多くは英語を基本言語としており、それに関わるツールも英語のものが多いです。
また、開発を始めると、調べものをするのに英語のサイトを読まなけれならない事が多々あります。インターネットには日本語よりも英語の情報の方が多いのですが、プログラミングの世界でも同じく、マニアックな情報を拾おうとするとほぼ英語のサイトがヒットします。

これらの事を考えると、英語ができる事に越したことはないのですが、必須ではありません
プログラミング言語については、書いている事は英語ですが、単語の意味をわかっていなくてもプログラミングをしたり、プログラミングの実行は問題無くできます
英語のツールについても、日本語化できるものも多くありますし、日本語化できなくても、メニューの意味や機能を理解していれば英語表示でも問題なく利用できます

問題は英語のサイトです。
ここはGoogle翻訳を使うとほぼ理解できます。ただ、専門的な情報を拾わなければならないので、初めは理解するのが大変かもしれませんが、ある程度プログラミングの知識が付いてくると文脈や背景も踏まえて不完全な翻訳になったとしても理解できるようになります。

実際に私がこれまで仕事をした国内のプログラマーで、英語が話せる人はほとんどいません。みんなGoogle翻訳を使用して仕事をしています。
(もちろんアプリやウェブサイトの英語化については、外注などでプロに翻訳してもうパターンがほとんどでした)

海外の会社と仕事をする!

商談

私の海外でのビジネスの経験と海外企業との商談を経験から言うと、商談も自動翻訳で可能なレベルだと思います。
もちろん英語で話せる方がいいですし、私も英語を使っていましたが、英語が話せない事を伝えた上で、丁寧に説明をすれば商談は可能だと思います。
契約書や法的な手続きなどは正確でなければなりませんので、ここは外注などで対応できます。

ここはサービスや商品によるかもしれませんが、私の場合はITベンチャーでサービス販売と協力会社の開拓で出向いていましたので、重要なのは自社のサービスを理解してもらう事でした。
なので、英語が話せるかどうかよりも、私やサービスの信頼感やサービス内容と価値を理解してもらう事がメインでした。
もちろん英語が話せればこれらの事は獲得・理解され易いのは事実ですが、そこが本質ではないと思います。
逆に私は、商談相手が翻訳機を取り出して商談を始めても何ら信頼やサービスの理解には支障をきたさないと思っています。

では、私が英語の勉強をおすすめする人はこのような人です。

英語の勉強をおすすめする人

詳細な即時翻訳の必要のある仕事

通訳

同時通訳、即時翻訳については現在でも精度は多少低いものの可能です。
しかし、齟齬が許されなかったり重要な判断をその場で必要となるような場面での即時翻訳・同時通訳では、まだ耐えうるレベルにはありません。この分野ではまだ人間の力が必要だと思います。
とはいえ、このレベルでの自動翻訳は近い将来やってくると思っています。

専門性の高い翻訳

医療・法律・学術など、ニーズが限定的で専門性が高い分野の自動翻訳はまだ時間がかかるような気がします。
ビジネスとしてこの分野にGoogleをはじめ翻訳に関する企業が力を入れてはいますが、この分野は精度がことさら求められる領域ですので、実用となるのはまだ先になりそうです。
ただ、実務として機械翻訳と併用で行う事もあるようで、一度自動翻訳をしてからチェックを行うという方法を取っていることもあるようです。
専門分野の翻訳で働くのであれば、当分は需要がありそうですね。

海外の企業、外資系の会社で働く

シリコンバレー

海外に本社を置く会社、(英語での業務を求められる)外資系の会社で働く場合は英語が話せなければなりません。
これは英語能力の問題というよりも、入社するにあたって英語でコミュニケーションを取れる事が「条件」のようになっていますので、英語が話せなければなりませんね。
また、条件だろうがなんだろうが、管理職やチームの管理をする立場になる場合はどうあっても英語力が必要になります。

国際協力の現場では?

アフリカの子供

私のいる国際協力の現場でも最低でも「英語は必須」とよく言われます。
現時点で言えば確かに必須だと思います。ただ、実際にこの分野で働いている人の英語力は、私の知る限りそれほど高くありません
ただ、あと10年以内には大部分は英語が不要になると私は思っています。
それでも、現地へ行って調査をしたり、デスクワークをしたり、データをまとめる程度の事なら今の機械翻訳でもほぼ対応できると思います。
もちろん、報告書や論文を書くのには今の機会翻訳は使えませんので、そこは外注か他の人に翻訳してもらってしまえばいいと思います。

それでは、今の自動翻訳はかなり使えるものの、そもそもなぜ英語を勉強しなければならないのでしょうか?

なぜ英語を勉強しなければならないのか?

会話

言語で伝わる感情は10%ほどだと言われています。ですので、自分の話す言語に抑揚や表情、態度を付け加えてコミュニケーションを取ります。
自身で英語が話せたとしても、コミュニケーションにおいて「英語が話せるかどうか」というのはたった10%しか占めていないのです。

確かに今のAI翻訳、機械翻訳では限界があります。
深いコミュニケーションを必要とする場合は自分の発する言語に感情を乗せなければならないのですが、それができません。
自動翻訳を使いながら深くコミュニケーションを取るには、自身で英語を話す時以上に、それ以外の情報、態度や表情を加えてコミュニケーションを取らなければならないのです。
それができればかなり今の自動翻訳だけでも行けます

それでも「草の根の活動では英語が必須だ」と言われるかもしれませんが、私は妄信だと思っています。
正直今の自動翻訳でもある程度限界はあるものの、使い方によっては充分に自分の期待する結果を得られると思います。
もちろんその為にはそれなりのやり方(感情を乗せる方法)が必要になってきますので、これはこれで工夫が必要です。
しかし、この先10年内には英語能力は不要になると思います。
再度言いますが、言語で伝わる事はたった10%であって、重要なのはよく言われるコミュニケーション能力です。
ですので、具体的な理由(TOEICの点数が必要、など)無く英語を勉強するなら、他の事に力を入れた方がいいと私は思っています。

まとめ

笑う二人

あと10年以内に世界のほとんどの人が、英語を仲介して話ができるようになると私は思っています。
重要なのは英語が話せるかどうかではなく、感情を伝えられるか、コミュニケーションを深く取れるかどうかだと思っています。
言語については自動翻訳を使いつつ、新しいコミュニケーションの取り方がこれから生まれて行きますし、現時点でもかなり有効な方法だと思っています。

ちなみに、もう一つ私の意見として、
もし自動翻訳のシステムを利用してコミュニケーションを取っていたとしても、確実に本人の英語力は勝手に上がっていくと思っています。
英語に露出する時間が長くなれば、それなりに力はついてきますので、これはこれで少しずつです自身の英語力にプラスになってはいくと思います。

あなたに取って英語の勉強が明確に必要でないのであれば、やみくもに勉強する事をおすすめしません。やらなくていいのです。
他に大切な事は山ほどあります。

是非一度英語学習について考え直してみてください。

もし英語の勉強がそれでも必要という場合、ちょっと変わった英語の勉強方法を私は取っていたので、そちらを参考にしてもらえればと思います。
その方法については別の記事でそのうち書こうと思います。

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