アフリカ、マラウイでのインターネット利用方法と通信料金

アフリカ、マラウイでインターネットを利用するにはどうしたらよいのでしょうか？そして、通信料金はどれくらいかかるのでしょうか？
マラウイでのインターネット利用方法とその通信料金について書いてみようと思います。

目次
◆アフリカ、マラウイにある通信会社
◆アフリカ、マラウイでのインターネット利用料金
◆アフリカ、マラウイでのバンドル購入方法
◆アフリカ、マラウイでの便利なアプリ、電子マネー、インターネットサービス
◆アフリカ、マラウイではどの通信会社を使ったらよいのか？
◆まとめ

私は今現在(2020年3月)マラウイの都市部に住んでおり、毎日スマホでインターネットを利用していますので、私の経験ベースで得た情報も踏まえてお伝えしたいと思います。

アフリカ、マラウイにある通信会社
アフリカ、マラウイでのインターネット利用料金
1. バンドルプラン一覧
アフリカ、マラウイでのバンドル購入方法
アフリカ、マラウイでの便利なアプリ、電子マネー、インターネットサービス
アフリカ、マラウイではどの通信会社を使ったらよいのか？
まとめ

アフリカ、マラウイにある通信会社

アフリカ、マラウイには大手通信会社が2社あります。
Airtel MalawiとTNMになります。

Airtel
https://www.airtel.mw/
TNM
https://www.tnm.co.mw/

各社の説明とマラウイでのSIM購入方法や電波状況については他の記事で紹介していますので、こちらと併せて読んでもらえると嬉しいです。

スマートフォンで通話やインターネットをするには、この2社から選ぶ事になると思います。

日本だと自宅でインターネットを利用する時に光回線を契約したりしますが、光回線はまだ全く普及していません。企業向けなどのサービスで上記2社以外にSkybandなどがインターネットサービスを提供していますが、個人向けには一般的ではありません。個人世帯でインターネットを利用する場合はスマホを利用するか、スマホのテザリングでパソコンで利用する事になります。

AirtelとTNMのインターネット利用料金はどのようになっているのでしょうか？

アフリカ、マラウイでのインターネット利用料金

基本的に日本と同じく、利用するデータ通信量（「インターネットバンドル」と呼ばれます）に応じて料金がかかるシステムになっています。
インターネットを利用する流れとしては、

SIM購入
　↓
SIM（回線番号）に入金
　↓
SIMに入っているお金でバンドル購入
　↓
インターネット利用
　↓
バンドルが無くなったら再購入
　↓
インターネット利用

という感じになります。
マラウイでも他の発展途上国と同じように貧富の差が大きいので、色々な経済状況の方がいます。その色々な経済状況の利用者のニーズに応えるべく、各社たくさんのパッケージでサービスが提供されています。通話料金については大きな違いはありませんが、バンドル利用料金で少々違いが出てきます。
以下サイトで各社のバンドル料金が確認できます。

バンドルプラン一覧

Airtel
https://www.airtel.mw/internetservice/databundle
「PaNet VOLUME BANDLES」を選択してリストを表示させてください。
TNM
https://www.tnm.co.mw/price-plans?tab=data#/downloads/mtolo-leaflets
最新日付のパンフレット（leaflet）をダウンロードしてください。

例えば10GBのバンドルだと、MK15,500（約2,300円<2020年3月レート>）で購入してから30日間の間に10GB分のデータ通信を利用できるというバンドルになります。10GBのバンドルについてはAirtelとTNM両者とも価格は同じですね（Airtelは「30日」、TNMは「31日」）。
日本人であればそれなりにインターネットは日常的に使うと思いますので、数Gのバンドルで購入するのが一般的だと思います。

通信量ごとのバンドル以外にも色々なバンドルが用意さていますが、SNSに特化したものも提供されています。マラウイでは特にWhatsApp、Facebookが人気ですので、SNSの利用だけができるバンドルも購入できます。Airtelのサイトでは「PaNet SOCIAL BANDLES」を選択するとリストが表示されます。

通信料金は現地の物価と比較するとかなり高額ですので、ある程度所得があっても、上記のSNSのバンドルを購入している人が多くいる印象です。
それでも高額とは言え、みんな電話を利用する事が好きです。2015年のBBCの報告によると、平均してMK5,000（約730円）以上を携帯に使用しており、平均月収の56%で世界で最も高い国の一つだそうです。ちなみに、マラウイの2020年3月時点の法定最低賃金（2020年1月施行）は時給でMK170（約25円）です。

それでは、実際にバンドルを購入するにはどのような方法があるのでしょうか？

アフリカ、マラウイでのバンドル購入方法

先ほどのインターネットを利用する流れの中にあったように、バンドルを購入するにはまずSIM（回線番号）にお金を入れなければなりません。

SIM購入
　↓
SIM（回線番号）に入金
　↓
SIMに入っているお金でバンドル購入

色々な方法でSIMに入金できるのですが、一番一般的で簡単な方法としてはエアタイム（Airtime）を購入する方法です。

路上でパラソルを立てているエージェント（販売員）や各通信会社の支店でエアタイム（小さなスクラッチカード）を購入します。エアタイムはMK100、MK500、MK1,000などの単位で購入可能です(MK2,000のエアタイムもありますがあまり売っている所を見かけません)。

エアタイムのスクラッチ部分を削るとPIN番号が出てくるので、このPIN番号を登録するとSIMに入金が行われます。
下記にダイヤルしてエアタイムのPIN番号を登録します。

Airtel
136【PIN番号】#
TNM
111【PIN番号】#

SIMに入金ができたら、下記にダイヤルしてバンドルを購入します。

Airtel
*301#
TNM
*200*【バンドル種類の番号】#
【バンドル種類の番号】はTNMのパンフレットを参照してください。

ちなみにSIMに入金されている残高確認は以下のダイヤルになります。

Airtel
*137#
TNM
*123#

バンドル購入をするとインターネット利用が開始できます。

実はバンドル購入をしなくてもインターネット利用はできてしまいます。バンドルが無い場合は、通信データ量に応じてSIMに入金されたお金から差し引かれていくのですが、当然ながらかなり割高です。バンドルが切れたままインターネットを使用し続けると数千クワチャ無くなっていたりするので注意が必要です。

上記はダイヤルしてバンドルを購入する方法なのですが、手順からわかるように、エアタイムはMK1,000などの単位で買う事になるので、MK40,000のバンドルを買おうとすると、MK1,000×40回登録しなければならなくなります…そんな時に便利なのがアプリ、電子マネー、インターネットサービスになります。

アフリカ、マラウイでの便利なアプリ、電子マネー、インターネットサービス

スマホアプリ

各通信会社は自社アプリを作っています。とても便利なのでそれぞれの通信会社のSIMを利用する際はインストールしておく事をお勧めします。

Airtel
http://tinyurl.com/AirtelCare
TNM
https://play.google.com/store/apps/details?id=mw.co.tnm.topup.tnmsmartapp&hl=en

SIMに入っているお金の残高確認やバンドルの残りデータ量、バンドルの購入など色々な手続きができるのでとても便利です。

電子マネー

マラウイに来た当初はとても驚いたのですが、通信会社2社は電子マネーサービスを提供しています。

Airtel：　Airtel Money
https://www.airtel.mw/airtel_money
TNM：　Mpamba
https://www.tnm.co.mw/price-plans?tab=data#/personal/mpamba-services

アカウントを開設すると、路上でパラソルを立てているエージェントにお金を渡して入金する事ができます。入金を依頼した際に入金通知が自分の回線に受信するので、金額の確認を忘れずに行ってください。
現地での主なマラウイ人の電子マネー利用者は中～高所得者となりますが、公共料金の支払いに利用できたり、他の人のアカウントに送金できたりするのでとても便利です。私は今のところアカウントを作っていないのですが、機会があったら開設しようと思っています。

↑にお伝えしたように、入金する際は路上のエージェントに現金を渡して依頼するわけですが、何万クワチャもエージェントに手渡しで入金する人はあまりいないようです。
高額の入金をしたい場合はインターネットサービスを利用します。

インターネットサービス

マラウイにも複数の銀行があり、それぞれインターネットバンキングサービスを展開しています。
自身の口座からSIMの番号や電子マネーの口座に入金する事が可能です。
私はバンドルを購入する際には、銀行口座からインターネットバンキングでSIMに入金し、そこからバンドルを購入しています。ただ、ここはマラウイですので、手続きの際にエラーなどが起きて送金できなかったり、送金できてないのに残高が減っていたりという事も過去に何度かありました…電子処理とは言え、油断せずに処理を確認してくださいね。

それでは、結局のところAirtelとTNM、どちらを使ったらよいのでしょうか？

アフリカ、マラウイではどの通信会社を使ったらよいのか？

結果から言うとAirtelとTNMの両方を使用するのがベターだと思います。多くのマラウイ人も、都市部で電話を持っている人ならだいたいSIMを2枚使っているのではないかと思います。
回線を利用する場所で電波状況が違ったりして、都市部にいてもAirtelは入るけどTNMは入らない、とかその逆があったりもします。また、回線自体の不具合（通信会社側の障害）で数時間～半日くらい圏外になる、という事も起きますので、各社それぞれ1枚ずつ持つ事をお勧めします。
では、どちらをメインで使うとお得か、という事になるのですが、もしインターネットをかなり使うというのではあれば、断然Airtelをお勧めします。
Airtelには40GBでMK40,000（約5,800円）のバンドルがあり、GBあたりの単価が一番安いバンドルになります。しかも、30日が経過する前にバンドルを買い足すと、余っているバンドルが繰り越せるのも魅力です（TNMは繰り越せません）。
例：3/1に40GB購入→3/29に10GBを残した状態で15GBを購入→残りバンドルが25GBで3/29から30日有効

私の毎月のバンドル使用例だと、40GBを購入してほぼ毎月30日を待たずに使い切って、40GBを購入しています。毎回25日過ぎたあたりで新たに購入している気がします。
インターネットの利用頻度としては、YouTubeを毎日3～4時間、インターネット1時間、ニュースアプリの使用1時間といったところでしょうか。
仕事で資料や動画のダウンロードをする事もままあるので、結構使ってる方だと思います。

TNMにも魅力的なバンドルがあります。Yangaというバンドルが限定したシチュエーションでお得に使う事ができます。
例えばYangaの4GのバンドルをMK2,400（約350円）で購入して2時間の間だけ利用する事が可能です（TNMの通常バンドルの4GはMK8,000で31日間有効）。何か大容量のファイルや沢山のファイルをダウンロードしたい、という時には、このバンドルがかなりお得になります。

まとめ

マラウイではバンドルを購入してインターネットを利用します。
マラウイで生活する際には、2つの通信会社のSIMを手に入れて、利用する場所の電波状況で使い分け、Airtel、TNM共に色々なバンドルを用意していますので、自分に合ったバンドルを選択して利用してもらえればと思います。
SIMを手に入れた後は、アプリのインストール、銀行でのインターネットバンキングの利用手続き、電子マネー口座の登録を忘れずに。