アフリカ、マラウイでのスマホ購入とSIM選び

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アフリカ、マラウイではスマホを使えるのでしょうか?
そしてインターネットはスマホでできるのでしょうか?
マラウイでの通信回線とスマホ事情について書いてみようと思います。

目次
アフリカ、マラウイでのインターネット環境
アフリカ、マラウイでスマホを使う為の通信会社とSIM購入方法
アフリカ、マラウイでのスマホ本体価格の相場
アフリカ、マラウイで使用できるスマホ | 対応バンド(Band)
アフリカ、マラウイで使用されている端末
まとめ

私は今現在(2020年3月)マラウイの都市部に住んでおり、仕事で農村部を訪れる事もありますので、私の経験ベースで得た情報も踏まえてお伝えしたいと思います。

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アフリカ、マラウイでのインターネット環境

インターネット

結果から言うと、マラウイ国内でスマホでインターネットは利用可能です。
もちろん日本ほど快適ではありませんが、都市部では4G(LTE)、郊外でも3Gは結構つながります。ただ、日本での「4G」とマラウイでの「4G」は通信速度が少し違います
数値で速度を計っていないので体感となりますが、マラウイでの4Gが日本の3Gぐらいに感じています。
端末の表示上「LTE」とか「4G」と表示はされますが、日本のそれより遅いです。しかし、ネット閲覧したり動画視聴(低~中画質)はできますので、普通にインターネットを利用する程度なら問題ないと思います。
インフラが脆弱なマラウイですので、突然圏外になったりする事はありますが、これは仕方ないですね…。
もちろん農村部へ行くと3Gも繋がらないようなところはたくさんありますが、全くの圏外(2Gすら繋がらない)になるような事はよほどの場所にいかない限りは無いのではないかと思います。

マラウイで通信回線を利用するにはどうしたら良いのでしょうか?

アフリカ、マラウイでスマホを使う為の通信会社とSIM購入方法

SIMカード

日本での通信会社と言えば、docomo、au、Softbank、楽天あたりがメジャーとなりますが、マラウイの大手通信会社は以下の2社となります。

  • TNM(Telekom Networks Malawi)
  • Airtel Malawi
TNMロゴ

TNM(Telekom Networks Malawi)

Telekom MalaysiaとMalawi Telecommunications Limitedのジョイントべンチャーとして1995年に誕生した会社になります。
コーポレートカラーはです。

Airtelロゴ

Airtel Malawi

アフリカのサブサハラに進出していた中東系通信会社ZainをインドのBharti Airtelが2010年に買収した事によって設立されました。
コーポレートカラーはです。

この2社以外にSkybandやAccess Communicationsなどもありますが、一般消費者向けの通信サービスはこの2社がシェアを分けている形になっています。

SIMを購入するには、各通信会社の支店へ行ってSIMカードをMK500(約74円<2020年3月レート>)で購入します。2017年から犯罪利用防止の為にSIMの登録制がはじまったので、SIMカード購入時にはIDやパスポートの掲示が必要となりました。
手続きは簡単で、パスポートを持参して登録用紙に必要事項を記入して提出すると15~20分程度で発行してくれます。

それでは、マラウイで端末本体を買おうとするといくらぐらいで購入できるのでしょうか?

アフリカ、マラウイでのスマホ本体価格の相場

マラウイで売っている新品のXiaomi製品

マラウイでもスマホが購入できます
しかしながら、価格は日本で購入するのとそれほど大きくは変わらないと思います。これはスマホに関わらず電化製品一般的にそうですが、中国などで製造されたものがマラウイに輸入されるか、日本に輸入されるかの違いですので、価格に大きな違いはありません。モノによってはマラウイで買う方が割高になる事も多々あります。
ただ、アフリカでは中国系の安いスマホも売られています。性能についてはあまり評判は良くありませんが、興味があれば購入してみるのも面白いと思います。
以下はマラウイで私が店舗で見かけた新品スマホの一例になります。

  • TECNO
  • itel
  • Xiaomi
  • Huawai
  • Oppo
  • Hisense
  • SAMSUNG
  • LG

基本的に中国か韓国の会社のスマホになります。
Sony(Xperia)やGoogle(Pixel)、Apple(iPhone)で新品を見る事はほとんどなく、もし欲しい場合は中古で探す事になります。マラウイでは中古品の個人売買が一般的ですが、マラウイでの中古品売買については別記事で書こうと思っています。
端末価格はピンキリですが、TECNOとitelは安く、MK40,000~MK100,000(約6,000円~14,800円)程度で購入できると思います。
それ以外だとMK100,000~MK500,000(約14,800円~74,000円)となります。SAMSUNGの最新のGalaxyになるともう普通に高いです。

Hisenseのスマートフォン

現地でスマホを買うとなると、気を付けなければならないので対応バンドになると思います。現地で利用できないバンドの端末を持って行っても使えないですし、マラウイで端末を購入したものの日本でバンド対応していない端末を買ったら日本で使えないですからね。

アフリカ、マラウイで使用できるスマホ | 対応バンド(Band)

そもそも「バンド」とは、という話を少し書いておきたいと思います。
形態の電波には2G、3G、4G(LTE)などがある事は知っているかと思いますが、そのそれぞれの電波の中にもいくつかの種類があります。
例えば3G回線の中にはバンド1、バンド6、バンド8などといった感じで何種類かの周波数帯があり、4G回線の中にもバンド1、バンド3、バンド8などといった形で複数の周波数帯があります。
端末によって3Gのどの周波数帯を受信できるか、4Gのどの周波数帯を受信できるかが違いますので、それを確認してから購入する必要があります。
ただ、iPhoneについては全バンドに対応していますので、対応バンドについて気にする必要はありません。
バンドについて詳細は以下のページが分かり易いと思いますので、詳しく知りたい場合は読んでみてください。

周波数帯(バンド)とは?|より快適にネットが使える回線とスマホの選び方
https://join.biglobe.ne.jp/mobile/sim/gurashi/communication-system_band170608/#i-2

マラウイのメジャー通信会社2社の利用バンドは以下になります。

2G

  • GSM 900(Airtel, TNM)
  • GSM 1800(TNM)

3G UMTS

  • バンド1  2100Mhz(Airtel, TNM)
  • バンド8  900Mhz(Airtel, TNM)

4G(LTE)

  • バンド3  1800Mhz(Airtel)
  • バンド41  2500Mhz(TNM

SIMを端末に設定してインターネットを利用する際に、APN設定が必要になる場合があります。
基本的には自動設定されるので気にしなくていいと思いますが、端末によっては設定が必要な場合があるようですので、SIMカードを端末に刺して通話はできるもののインターネットができないという事が起きた場合は、以下の設定を試してみてください。

APN設定

Airtelの場合
名前:Airtel Internet(なんでもOK)
APN:Internet

TNMの場合
名前:TNM Internet(なんでもOK)
APN:Internet

端末とSIMが用意できたらいざ回線利用となるわけですが、利用料金や料金体系については別記事で書こうと思います。

では、マラウイ人の間ではどのような携帯が使われているのでしょうか?

アフリカ、マラウイで使用されている端末

TNMの端末

都市部に住んでいるマラウイ人であれば、大抵携帯は家庭に一つは持っています。ただ、スマホを持っているのは中~高所得者となり、基本的に上記のように中国製か韓国製のスマホが使用されています。また、購入については基本的には中古品を個人売買しているケースが多いように感じています。新品でスマホを買うのは高所得者だけだと思います。
スマホを購入できない低~中所得者がよく使っているのは、日本で言う「ガラケー」のような、通話・SMSを基本的な機能としている携帯電話の利用が一般的です。機種によっては通話とSMS以外に、ラジオが聴けたり、写真が撮れたり、音楽が聴けたり、高機能のものだとマラウイではメジャーなWhatsAppが利用できる機種もあるそうです。

itelの携帯端末

価格は中古で数千クワチャから購入ができます。
当然ながら農村部に行くと携帯を持っている人は多くありません。

まとめ

日本と比べるともちろん回線は重いですが、マラウイでもスマホは利用できます。ただ、回線が弱かったり、突然圏外になったりする事がありますが、生活に支障がない程度で利用できると思います。
私はマラウイの都市部で毎日インターネットを利用していますし、毎日YouTubeも観ます。時折回線が重くインターネットの利用をあきらめる事がありますが、月に1,2回程度だと思います。

端末本体についても、日本と同等の価格ではありますが中国か韓国メーカーの物を新品で購入する事ができます。
マーケットや個人取引などで中古品も購入ができますが、こちらの文化や慣習に慣れるまでは中古品の購入はお勧めしません。相場感がわからないのと、マラウイで電化製品の中古品を購入するのは結構勇気が必要だと思います。
ちなみに私はマラウイで新品のXiaomiを購入しており、今も不自由無く使用しています。

よほどの農村部で生活しない限りは、回線と端末については心配する必要はないと思いますので、マラウイでもインターネットを楽しんでください。

木に咲く花

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