アフリカ、マラウイの使用できるコンセントの種類はどんなかたちでしょうか?
旧イギリス領ということもあり基本的にGタイプ(BFタイプ)になりますが、マラウイでの生活ではG(BF)タイプ以外のコンセント利用することもありますので、マラウイでのコンセント事情について書いてみたいと思います。
私のマラウイ生活で得た個人的な経験ベースでお伝えします。
アフリカ、マラウイのコンセントの形状は?
マラウイではいわゆる「Gタイプ(BFタイプ)」のコンセントが利用されています。
このタイプのプラグが使えます。
マラウイ国内の住宅や施設など、基本的にこのタイプのコンセントが設置されています。
力技ではありますが、ヨーロッパなどで使用されているCタイプのプラグをGタイプのコンセントへ強引に使うこともできます。
Cタイプのプラグはこれですね。
G(BF)タイプのプラグの真ん中の棒は、実際に通電する左右のプラグのシャッターを開けるだけの役割ですので電気は通っていません(アースの役割をしているコンセントもあるかもしれません)。
なので、G(BF)タイプのコンセントの真ん中の穴に細いドライバーなどを刺した状態で、Cタイプのプラグを強引に差し込むと通電して利用することができます。
結構強引に入れなければ刺さらない場合があるので、ピンを折らないように気を付けてください。
マラウイではヨーロッパから輸入されてくる電化製品も多いので、この方法で電化製品を利用している人をよく見かけます。
ある程度高級なロッジや中華系のホテルでは色んな形に対応しているコンセントが用意されていることがあるので、高級ホテルでは日本のプラグの利用できるコンセントが使えることはよくあります。
Sogecoaなどの中華系のホテルでは間違いなく使えると思います(安宿ではコンセントすら無いことがよくあるので必ず部屋の中を見る時に確認してます)。
ちなみに、よくある英語の知識ですが「コンセント」は和製英語なので通じません。
「socket(ソケット)」か「outlet(アウトレット)」になりますが、私は「socket」と言っていて通じなかったことはありません。
マラウイで購入できるコンセント用品はどのようなものがあるのでしょうか?
アフリカ、マラウイで手に入るコンセント製品は?
とりあえず一通りはマラウイ国内で購入することができます。
中華ショップ(チャイナショップ)と呼ばれる、中華系の人が経営する雑貨店が都市部にはいくつもありますので、そこで手に入れることができます。
↑のようなマルチタップもありますし、USBポートがついたものもあります。
金額はものによってピンキリですが、よほど高機能でない限りはMK10,000(約1,400円<2020年8月レート>)以内で買えるはずです。
ちなみに中華ショップは、質はそれほどよくはないのですが、色々な雑貨が手に入るのでとても便利です。
値段もそこまで高いわけではなく、中国系の方が本国から色々なものを輸入して販売しています。
変換プラグも中華ショップで手に入ります。
このタイプでMK500(約70円)くらいで買えます。
コンセント周りの機器については中華ショップに行けば一通り手に入るので、特に日本でしか手に入らないから持っていかなければならない、というようなものはないと思います。
ただ、私が日本から持参したもので大活躍しているのがマルチアダプターです。これについては後程紹介したいと思います。
中華ショップはマラウイ国内にいくつもありますが、店舗によって置いてある商品が違いますのでいくつか周ってみるのがいいと思います。
マラウイ国内でコンセント周り製品が手に入るのですが、気を付けなければならないことがいくつかあります。
コンセント周りでは、どのようなことに注意したらよいのでしょうか?
アフリカ、マラウイでコンセントを利用する時に注意すること
マラウイのコンセントで電圧に注意
一番注意して欲しいのは電圧対策です。
マラウイでは停電がしょっちゅう起きます。そして、停電から復旧した際に高電圧がかかり、電化製品を壊したりすることがありますので、高い電圧を防ぐ機器を使用することを強くお勧めします。
高電圧と逆に、停電がなくとも電圧が不安定になることもよくあります。
詳しい仕組みはわからないのですが、冷蔵庫などは低電圧ではよくない(動かない?)らしく 、低電圧も防ぐ必要があります。
これらの低電圧と高電圧を防いでくれるのが、フリッジガードとTVガードになります。
フリッジガードは高電圧時と低電圧時にコンセントからの電気を止めてくれて、一方、TVガードは高電圧時にコンセントからの電気を止めてくれます。
また、停電復旧時(通電時)には高電圧がかかる可能性があるので、停電復旧後の一定時間(数十秒くらい)の間、電気を止めてくれます。
これらはマラウイ国内の電器店や中華ショップで購入できます。価格はお店によるのですが、MK8,000~MK10,000(約1,130円~1,410円)ほどです。
現地のマラウイ人も、私が知る限りみんな冷蔵庫とテレビにはこれをつけています。
私の自宅でも何度も低電圧時にフリッジガードが動いてくれましたし、一度TVガードが壊れて(高電圧で壊れたのだと思います)電化製品を守ってくれています。
マラウイでの停電対策については別記事に書いていますので参考にしてみてください。
マラウイのコンセントで高電力の使用に注意
電熱器や電気ケトルなどの大きな電力を使うような家電を使う際には、使用するコンセントの種類に注意してください。
大きな電力を使用するコンセントは、長時間使用しているとかなり高熱になります。
私は何度かコンセントを熱で溶かして使えなくしているので、高熱が出そうなコンセントは金属製のものを使用しています。
壁に据え付けされているプラスチックのものは交換が難しいですが、プラスチック製のマルチタップで高電力の電化製品の利用はオススメしません。
マラウイの中華製コンセント製品に注意
電圧以外の注意点としては、中華ショップに売っているマルチタップです。
中華ショップの商品は中国から輸入されてきているものが多いので、マルチタップのプラグ部分が中国仕様になっているものをよく見かけます。
ですので、マルチタップを購入する際には、どのようにマルチタップを使うのかにもよりますが、プラグの形状もよく確認しておいてください。
また、マルチタップにはUSBポートがついている場合がありますが、大抵2Aに対応していません。実際に計ってはいないのですが、たぶん1A未満だと思います。
スマートフォンやモバイルバッテリーの種類によっては、1A未満だと充電がされてない場合がありますので注意が必要です。
もちろんそのようなポートだと急速充電も行われません。
私は旅行用のマルチアダプターを自宅や国内出張などでよく持ち歩いていて、とても助かっています。
これを一つ持っておくと生活でも旅行でもかなり重宝します。
個人的にはヒューズ付きのをお勧めします。私は一度宿泊先での停電後にコンセントに繋いでいたアダプターのヒューズが飛び、繋いでいたPCを守ってくれました(停電になった時は電化製品はコンセントから抜いておいた方がいいですね…)。
マラウイのコンセントに使えない南アフリカ製品
マラウイでは国産の製造品というのがかなり少なく、多くの製造品は国外からの輸入品となっています。
特に家電製品でいうと南アフリカからの輸入が多く、南ア製の家電製品の電源プラグはこのようになっています。
ですので、電化製品を購入した際には必ずプラグの形状を確認しておかなければなりません。
マラウイの高級住宅になると、キッチンのコンセントがすでに南ア型の三つ穴になっているところがよくあるほどです。
それでは、日本の電化製品はマラウイで使うことはできるのでしょうか?
アフリカ、マラウイで利用できる電化製品は?
マラウイで供給される電気の電圧は230Vで周波数は50Hzになります。
周波数は日本と一緒ですので、電圧は気を付けなければなりません。
電化製品のラベル部分には必ず対応電圧が書かれています。
100-240Vなどと書かれていれば240Vまで対応しているので使用できますが、そうでないとコンセントに繋いでONにした瞬間に壊れたり(爆発したりすることも…)、使っている間に壊れたりしてしまいます。
日本から持ってきた製品に100V以上240V以下で飛ぶヒューズが入っており、繋いだ瞬間に飛ぶものもあるので注意です(落雷対応の電源コードなど)。
日本で供給される電気の電圧は100Vと低く抑えられていますので、国内向けの製品だと100V対応のものが多くマラウイでそのまま利用することはできません。
海外でも販売されているような製品(スマホの充電器、PCのアダプターなど)はだいたい240Vに対応しているイメージです。
もしどうしても100Vの電化製品でマラウイで使いたいものがある場合は、変圧器を利用しなければなりません。230V→100Vに電圧を変換する変圧器です。
ただ、この変圧器は小さいものもありますが、結構重いです。
航空機に乗せる手荷物や預け入れ荷物の重量規制を考えるとあまりオススメできないですね。
変圧器はマラウイ国内でも購入できますし、よほど特殊な家電でなければGAMEなどの電器店で購入できると思います。
マラウイに渡航する際に日本から持ってきて助かった電化製品については別記事で書こうと思っています。
まとめ
マラウイでのコンセントはG(BF)タイプで、電圧は230Vですが不安定です。
しかしながら、マラウイの電化製品や周辺機器は国外からの輸入品が多く色々な形状のプラグが使われていますので注意が必要です。
そして、電化製品を利用する時には電圧対策を忘れずに行ってください。
貴重な家電が高電圧で壊れた、という話はよく聞きます。
マラウイには現地の物価から考えるとかなり高価にはなりますが、一通り現地で家電を購入することはできます。
マラウイに長期滞在する際には、コンセントとプラグの形状、電圧に気を付けて、快適なマラウイライフを過ごしてください。
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