アフリカ、マラウイのバイクタクシーにはどう乗る?

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アフリカ、マラウイでの短~中距離の交通手段としてバイクタクシーがあります。
タクシーのように料金を払ってバイクで2人乗り(時には3人乗り)をして、目的地まで連れて行ってくれるオートバイです。
カバザで行くには遠い場所に行く時や、カバザに乗せるには重すぎるものを運ぶときに、タクシーよりも安く利用できて便利なんです。

マラウイで庶民の足となっているバイクタクシーについて書いてみます。

カバザについては以下の記事を読んでみてください。

それでは、私のマラウイ生活で得た個人的な経験ベースでお伝えします。

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アフリカ、マラウイのバイクタクシーとは?

その名の通りオートバイ版のタクシーでとても一般的な交通手段の一つです。
他のアフリカ諸国やアジア圏でも多く見られますよね。私はタイやベトナムでも利用したことがありました。

都市部の繁華街ではそれほど見かけず、普通の車のタクシーがほとんどなのですが、少し繁華街から外れたり、農村部にいくとたくさんバイクタクシーがいます。
基本的にいわゆる「ネイキッド」タイプのバイクで、「オフロード」タイプもたまにいます。悪路が多いですからね。
タクシーではないのですが「レプリカ」タイプも稀に都市部で見ることはあります。
あと、「スクーター」タイプもほとんど見かけません。都市部で何度かだけ走っているのを見た事がある程度でしょうか。マラウイでスクーターはミッションバイクより故障が多そうですし、修理できるところが少なそうですね。

排気量としては、100~250ccくらいが多いのではないかと思います。
それほど大きなバイクは見かけないですね。

私の知る限りマラウイのバイクのほとんどが中国メーカーで、たまにインドメーカーのを見つけるくらいでしょうか。
もちろん日本製のもあります。YAMAHAのバイクをたまに見かけますが、YAMAHAは価格が高めですので政府系機関の人か高所得者が乗っている印象です。政府系機関で見かけるバイクは、JICAなどからの払いおろしか寄贈品なのかもしれませんね。
HONDAのバイクもあるそうですが、私は見たことがありません。

ちなみに、マラウイの都市部には数が少ないですが白バイがいます。
日本の古い白バイが寄贈されたこともあるそうなので、マラウイの首都かブランタイヤなどで日本の白バイが走っているのを見られることがあるかもしれませんね。

では、マラウイでバイクタクシー乗るにはどうしたら良いのでしょうか?

アフリカ、マラウイのバイクタクシーにはどう乗る?

MK450,000で販売されているバイク

基本的にカバザと同じ感じで料金交渉をして乗るのですが、バイクタクシーの場合は走っているバイクを呼び止めるのはなかなか難しいので、バイクタクシーが集まっている場所に行って乗せてもらうことが多いです。
都市部繁華街では、ミニバスやトゥクトゥク、車のタクシーがあるのであまりバイクタクシーを見かけません。少し繁華街から離れた地域や農村部のミニバスのバスステージ(停留所)あたりにカバザと一緒にバイクタクシーが待機していることが多いです。幹線ルートをミニバスで移動して、目的地にはカバザやバイクで移動する、といった感じでしょうか。

マラウイでのバイクタクシー利用についてですが、自転車やバイクの二人乗りが苦手な人には全くお勧めしません
詳細については後で説明しますが、日本で二人乗りができないようでは、マラウイで二人乗りはかなり厳しいものになると思うので控えた方がいいと思います。

では、乗り方です。
バイクタクシーを見つけたら、まずは後部シートの乗り心地の良さそうなのを見つけてください。
個人的には後ろ座席が破れていない(だいたいのバイクは大丈夫です)ことと、私は後ろに腕を回して何かを掴んで体を固定させるので、後ろを掴みやすそうなバイクを選んでいます。
乗り方は人それぞれなので、この辺は好みでしょうか。

次に料金交渉します。
他の乗り物でも同じですが、料金は必ず乗る前に交渉した方がいいです。カバザなどと同じで慣れないうちは必ずモメます笑
他のドライバーと競争させると、それなりに値切ることができますのでお試しください。
値切る方法については以下の記事を参考にしてみてください。

私の相場感覚だとMK400~500/km(約58~72円<2020年6月レート>)くらいです。道の状況(悪路や坂道など)によっても料金は変わるような気がします。
あと、地域によっても相場が少々変わるようですね。

バイクタクシーは基本的にバイクタクシー乗り場から乗ることが多いのですが、走っているバイクタクシーを止めることはできなくはありません。私は過去に何度かやったことがあります。
といっても特に特別なことをする必要はなく、ただバイクが近づいてきたら乗りたそうにチラチラ見ていると声をかけてきます笑

ちなみに、バイクタクシー乗り場に戻る途中のバイクを止めてバイクタクシー乗り場方面の目的地だと、料金が安くなりやすいような気がしています。
私がたまにバイクタクシーを使用するルートで、バイクタクシーの溜まり場が目的地に行く途中にあり、目的地から帰る際もバイクタクシーの溜まり場を通るのですが、目的地から帰る時に溜まり場に戻るバイクを捕まえると半額くらいで乗せてくれることがよくあります。半額までいかなくとも、毎回行きより安く乗れていますね。

では、実際に乗る際に気を付けることがいくつかりますので、そちらを紹介したいと思います。

荒道
※イメージ

マラウイの道は悪いです。
都市部や幹線道路は舗装されていますが、バイクタクシーが走るような場所は大抵舗装されていない土の道になります。
↑でも書きましたが、二人乗りが苦手な人にはあまりバイクタクシーの二人乗りはお勧めしません。
私は日本で二輪の免許を持っていて10年ほどバイクに乗っていました。二人乗りを運転側でも後ろ座席でも経験がありますが、それでもマラウイでのバイクタクシーには恐怖することが何度かありました。

マラウイのバイクタクシーに乗る時は「しっかり捕まる」

マラウイに限らず基本ですが、後ろの座席に座ったらドライバーかシートかをしっかりつかんでおきましょう。手を放して乗っていたりするのはかなり危険だと思います。
どこを掴むかは人によるのですが、私は後ろの荷台か、あれば後部のグリップハンドルをつかんで乗っています。ただ、以前に一度だけ後ろの荷台部分(荷台のようなもの)を掴んでいたら走行中に外れたことがあって、バイクから落ちそうになりました笑
それ以来、乗る際には走り出す前に外れないかしっかり確認しています。
マラウイのバイクの標準設定なのか、日本でマラウイほどの悪路を乗った事が無いからなのかわからないのですが、サスペンションがかなり深いバイクが多いような気がします。
要するに走っていると上下にグワングワン跳ね易い感じです。
なので、しっかりつかんでおく必要があると思います。

マラウイのバイクタクシーに乗る時は「スピードに注意」

基本的にはドライバーは悪路ではあってもみんなスピード出します
日本人の感覚とはやはり違うので、最初は結構怖かったです。
もしスピードを出されるのが怖い場合は、ドライバーにスピードを出さないように伝えておきましょう
ただ、スピードを落として走ってもらうように伝えて抑えて走っても、だんだんスピードが上がってくることがあるので注意が必要です。

マラウイのバイクタクシーに乗る時は「怪我に注意」

バイク一般に言えることですが、事故で怪我をする可能性は自動車よりもバイクの方が圧倒的に高いです。
マラウイのバイクタクシーは日本では考えられないほど悪路を無理な運転をします。
気を抜くと自分がバイクから落ちることはあると思います。私はバイクから落ちたことはありませんが、危険を感じたことは何度もあります。
マラウイで怪我をすると日本のような医療を受けることは難しいので、できるだけ怪我は避けた方がいいですね。

ちなみに私は日本でバイク事故を4回起こしていて、全身色んなところに怪我の跡がずっと残っています。
特に女性にはあまりお勧めしたくない乗り物ですね。

マラウイのバイクタクシーに「雨の日は乗らない」

ドライバーによっては雨の日も乗せてくれる人もいますが、当然ながら雨の日は乗らない方がいいです。
危険なのはもちろんですが、かなりしんどいです。
雨の日にバイク乗ったことがある人ならわかると思いますが、雨の中をある程度スピードを出してフルフェイスヘルメット無しで乗ると、息が苦しいですし顔が痛いです。
一度だけ乗ってる途中に雨が降り出したことがありましたが、小雨でも結構キツかったです。


このように危険なことや気を付けなければならない事が多いのですが、生活においては便利な交通手段であるバイクタクシーです。
マラウイ庶民においてのオートバイというのはどのようなものなのでしょうか?

アフリカ、マラウイの生活にあるバイクタクシーとオートバイ

MK500,000で売られているオフロードバイク

バイクとはいえ、やはりマラウイでは高級品です。
もちろん新品を買うことはほとんど無く、中古の輸入品か中古の個人売買で購入します。
価格の相場は車種や状態にもよりますが、MK400,000~MK1,000,000(約58,000~145,000円)くらいだと思います。
自動車より半額~1/4くらいの価格で購入ができます。

マラウイの自動車購入については以下の記事で触れているので読んでみてください。

バイクタクシーではなく、自家用車としてオートバイを乗るマラウイ人は都市部にも多くいます。
農村部ではなかなか車を購入する所得のある人は限られているので、それほど車を個人所有している人を見ません。ですので、農村部で車に変わるものがバイクになるのですが、バイクを所持するということが一定の所得を知る目安になります。ある程度の地位にある公務員だとバイクを乗っている事が多い印象です(もしかすると自家用ではなく公用を利用している可能性もあります)。

MK600,000で売られているバイク

農村部でバイクを手に入れると、移動範囲が増えることはもちろんのことながらビジネス面でも可能性が広がります。
自転車では難しい場所へ行って仕入れを行ったり、重いものも運搬できるようになります。時にはバイクタクシーをやることもできますよね。
ガソリン代や維持費用が多少かかってしまいますが、生活に与えるインパクトとはそれなりにあると思います。

特に農村部や低所得者にとって、オートバイの所有は生活向上のための一つのステップとなり、所得向上の一つの手段となるということですね。

マラウイにはバイクタクシー以外にどのような交通手段があるのでしょうか?

アフリカ、マラウイのバイクタクシー以外の交通手段

カバザ

バイクタクシー以外のマラウイでの移動手段は以下のようなものがあります。

  • トゥクトゥク(都市内)
  • カバザ(短距離)
  • タクシー(短距離~長距離)
  • ミニバス(都市内~長距離)
  • シェアタクシー、ヒッチハイク
    (郊外~長距離)
  • コースターバス(長距離)
  • ビッグバス(長距離)

ちなみにトゥクトゥクは首都リロングウェでしか見た事がありません。
カバザ、ミニバス、タクシー、ビッグバスとコースターについてはこちらの記事を読んでみてください。

まとめ

バイクタクシーはたまに恐怖しますが、とても便利な交通手段です。
私のバイクタクシーの経験上ですが、バイクタクシーが一番外国人料金をふっかけられる率が高いような気がしていますので料金交渉はしがいがあると思います。
たぶんドライバーたちも料金設定があいまいなんだと思います。(私のよく使うルートは2kmほどでMK300~400で乗っていますが、一番初めはMK1,000と言われたのを覚えています)

バイクタクシーはカバザやミニバスに比べると少々価格は高いですが、どこにでも連れて行ってくれます。
なんといってもマラウイのカラっとして空気の中をノーヘルで走る気持ちいいですね。

バイクタクシーを利用する際は安全に気を付けて、マラウイでのタンデムをたのしんでください。

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