アフリカ、マラウイのザレカには40,000人以上の難民が暮らす難民キャンプがあり、多くのNGOや国際機関が事務所を構えています。
ザレカにはどのように行くのでしょうか?
ザレカには難民キャンプ以外には何があるのでしょうか?
ザレカへ行き方やその周辺について書いてみようと思います。
マラウイのザレカ難民キャンプ自体については、こちらの記事を読んでください。
私がマラウイの難民キャンプを訪れた際に得た情報と、マラウイでの個人的な経験ベースでお伝えしたいと思います。
アフリカ、マラウイのザレカとは?
ザレカ(Dzaleka)は、アフリカ、マラウイの首都リロングウェの北に位置するドーワ地区(Dowa District)にある街になります。難民キャンプがある事で有名です。
2018年時点でのドーワ地区の人口は770,000人で、人口としては中堅となるでしょうか。マラウイ国内全28地区中8番目に人口の多い地区となります。
ドーワ地区の中心都市(県庁所在地)はドーワ(Dowa)なのですが、人口は7,000人ほどしかいません。ドーワの様子についてはのちほど紹介したいと思います。
ドーワ地区の最も人口の多い街はンポネラ(Mponela)になるそうです。私はンポネラを訪れた事がないのですが、高級ロッジがあるという話を聞いた事があります。
(たぶんGoogleマップに載ってる「Linde Motel」の事だと思います)
ちなみに、ドーワは映画化された小説「風をつかまえた少年」(The Boy Who Harnessed The Wind)の主人公ウィリアム・カムクワンバ(William Kamkwamba)さんの出身地になります。
ザレカはリロングウェから向かうと、ドーワの少し手前にあります。
ザレカにはどのように行けば良いのでしょうか?
アフリカ、マラウイのザレカへの行き方
リロングウェからザレカに向かう場合、自分の車で行けるのであれば、1時間ほどで行けると思います。
長距離をタクシーに乗った事がないのですが、もしリロングウェから(シェアタクシーでなく)タクシーを使ったら、ドライバーによるとは思いますが、だいたい往復でMK20,000~MK30,000(約2,900~4,300円<2020年5月レート>)くらいかかるのではないでしょうか。
一番リーズナブルな方法はミニバスになります。
ミニバスの乗り方については、以下の記事を読んでみてください。
リロングウェからザレカに行くには、乗り換え無しの一本で行けます。
バス乗り場はリロングウェのArea2にあるオールドマーケットの隣の一番大きいバス乗り場になります。
M1から大きなモスクをマーケット方面に入って行き、マーケットのエリアを超えると沢山のハイエースやバスが見えてくるはずです。
バス停には何十台(何百台かも)ものミニバスが止まっていますので、初めて乗る場合はまず目当てのバスを見つける事はできません。
その辺にいる人にザレカ行のミニバスがどこにあるのか聞いてしまいましょう。私が乗った時は、だいたいこの辺にミニバスがいました。
ドーワ行きのミニバスに乗って、手前のザレカで降りる形になります。2019年時点での料金はMK2,000(約290円)くらいだったと思います。
マラウイのミニバスは満員になるまで発車しません。ドーワ行きはそれほど乗客数の多い路線ではないので、昼頃に乗ると、もしかすると長い時間待つ事になるかもしれません。
私は朝8時ころにミニバスに乗り込んで、1時間ほどで発車したと思います。
(ハプニングが無ければ)1時間半~2時間ほどでザレカ難民キャンプ前のバスステージ(停留所)に着きます。
この看板があるので目印になると思います。
難民キャンプはミニバスの走る幹線道路から少し入ったところにあるので、道路からキャンプの様子は少し見にくいと思います。
ザレカ難民キャンプの次のバスステージは、ザレカマーケットになります。
ここからシェアタクシーに乗る事もできます。
ザレカであればリロングウェから日帰りできるのですが、もし1泊、2泊したいという場合、近隣に宿泊施設はあるのでしょうか?
アフリカ、マラウイのザレカ周辺に宿泊施設はある?
ザレカには外国人が利用できるようなロッジは無いと思います。
NGOなどを見学に行く場合は、その団体の宿泊所を利用させてもらえる可能性はあるので、ザレカ近辺で宿泊したい場合は一度聞いてみましょう。
ちなみに私が訪れた際は、NGOの「DAPP」の保有する宿泊施設が有料で利用する事ができるかもしれない、と提案を受けていましたが、自分で見つけていたドーワのロッジで二泊しました。そちらのロッジを紹介したいと思います。
ドーワはザレカから15~20分ほどシェアタクシーがミニバスで東へ行ったところにあります。
リロングウェから乗ってくるミニバスがドーワ行きのものだと思いますので、そのままザレカを通り過ぎて乗り続ければドーワで降りる事もできます。
ドーワのマーケットのあるこの十字路で降りる事ができます。
この十字路のすぐ近くにマーケットもあるので、食料や飲み物は手に入ります。
私の宿泊したドーワ・イン(Dowa Inn)はミニバスを降りたところから歩いて10分程度のところにあります。
見た目はこんな感じなので見つけるのは簡単です。
一泊MK2,000(約290円)です。
私は基本的に安い宿にしか泊まらないのですが、その中でもMK2,000は格安だと思います。
個室でセミダブルのベッドがあり、トイレは部屋ごとについています。
シャワーはありませんので、お湯かお水をスタッフにお願いすると持ってきてくれます。
食事は付いていませんが、お願いすると作ってくれました。MK2,000払ったので少々ぼったくられている気もしますが笑、近くにレストランも無く、疲れていたのでかなり助かりました。
ちょっと量が多すぎましたが、味はおいしかったです。
このロッジ以外にも、ドーワのミニバス乗り場からザレカ方面に200~300mほど行ったところにもロッジがありました。
こちらはドーワ・インに比べるとかなり立派に見えましたので、料金は高いのではないかと思います(ドーワの相場的にMK8,000~10,000くらいかなぁ)。
ンポネラには高級ロッジ(といっても通常レベルのロッジですが…笑)もありますが、ザレカからンポネラに行くにはミニバスやシェアタクの場合、乗り換えなければならないので少々使いにくいと思います。
ということで、ドーワまで行けば宿泊は問題無くできると思います。
ザレカ近辺には難民キャンプ以外に何があるでしょうか?
アフリカ、マラウイのザレカ周辺には何がある?
ザレカには難民キャンプを除くと見るところはそれほどないと思います笑
ただ、難民キャンプはマラウイ人もある程度住んでいますが、ほぼ他の国から来た人々ですので、ちょっと雰囲気の違いを感じる事ができると思います。
難民キャンプを支援しているNGOや国際機関の事務所が多くありますので、見学などをしたいのであれば、あらかじめ連絡を取ってお願いしてみてもいいと思います。
私が訪れた時も、現地NGOを見学するのに訪れていました。
活動内容は団体にもよりますが、難民キャンプへの支援はそれなりに手厚い事もあり、周辺住民からの反感も多少あるようです。ですので、ザレカ周辺住民にも支援展開している団体もあります。
私の訪問した団体「There Is Hope」では、職業訓練・奨学金などの支援を難民キャンプの住人を含むザレカ周辺に住む住人全体に行っていました。
私が訪問した際は特に危険を感じる事はありませんでしたが、ニュースなどから感じる個人的な印象では、ドーワ地区は少し犯罪が多いイメージがあります。
難民キャンプ近辺には、NGOや国際機関で務める外国人がそれなりに住んでいるので治安が悪い事はないとは思いますが、一応気を付けておいた方がいいと思います。
まとめ
ザレカはリロングウェから近くとても行き易いですし、開けた場所にあって見晴らしもいいです。
難民キャンプがある事から、マラウイに住み慣れている人からするとちょっと雰囲気の違いを感じられると思います。
ザレカでは音楽フェスも年に一回行われたりもしていますので、興味があったらザレカを訪れてみてください。
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