アフリカ、マラウイ最大の商業都市「ブランタイヤ」とは?どうやって行く?

ブランタイヤ マラウイ
ブランタイヤ
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アフリカ、マラウイのにある「ブランタイヤ(Blantyre)」という都市を知っているでしょうか?
マラウイの首都となる「リロングウェ」に次いで2番目に大きな都市で、商業面ではNo.1の都市です。
この大商業都市「ブランタイヤ」について書いてみたいと思います。

私のマラウイ生活で得た個人的な経験ベースでお伝えします。

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アフリカ、マラウイ最大の商業都市「ブランタイヤ」はどんなところ?

ブランタイヤのタウンエリア「ビクトリア・アベニュー」

「ブランタイヤ」市はマラウイの南部にある、人口ベースでは国内二番目の大きさになる都市です。
2018年の国勢調査では人口は約80万人とされていますが、毎年増加推移していることと、非公式に居住している人もかなりいるので2020年時点で実際は100万人近いと思います。

「ブランタイヤ」の名称は、マラウイにキリスト教を持ち込んだ有名な宣教師である、デヴィッド・リヴィングストンの生まれたスコットランドの都市「ブランタイヤ」をそのまま付けたそうです。
また、ブランタイヤの始まりはスコットランドの修道院の建設から始まったとされていますので、キリスト教とのゆかりは強い場所のように感じます。
マラウイ最古の教会である「セントマイケルズ・オールエンジェルズ教会(St Michael and All Angels Church)」があったり、他にも多くの古い教会が市内にあります。

ブランタイヤのセントマイケルズ・オールエンジェルズ教会
ブランタイヤのセントマイケルズ・オールエンジェルズ教会

ブランタイヤの最大の特徴は商業産業です。
この面では明らかに首都をしのいでいると思います。市内には商業施設が多く建っており、「リンビ」エリアにはマラウイ最大と言われるマーケットもあります。
マラウイの国内企業の本店がブランタイヤに多いことからも商業の中心地であることがうかがえます。

ブランタイヤの北エリアには、マカタやチリンバと言った工業地帯もあり、大規模な工場がたくさん並んでいます。
セメント大手のLafarge Cement、タイヤ・チテンジ製造のMapeto、飲料大手のCastel(カールスバーグの製造で有名)、自動車輸出入のAVISなどなど国内大企業の工場や倉庫が集まっています。

街の雰囲気はこちらのYouTube動画で感じられると思いますので、参考に見てみてください。
ブランタイヤの良いところ撮りですが、都市感を感じられると思います。

マラウイのどこら辺にブランタイヤはあるのでしょうか?

アフリカ、マラウイ最大の商業都市「ブランタイヤ」はどこにある?

ブランタイヤの「タウン」
ブランタイヤの「タウン」

ブランタイヤはマラウイ南部にあります。
行政区分では「ブランタイヤ地区」にある「ブランタイヤ市」になります。

ブランタイヤの位置

地形としては山が多いです。
街の周辺にはソシュ山(Soche)、ディランデ山(Ndirande)、ミチル山(Michiru)などいくつもの山に囲まれており、丘や坂が多いです。
もしかすると平たんな道はないかもしれませんね。基本的に坂です。

気候は涼しくて過ごしやすいと思います。
とは言えアフリカですので夏場は35度を超えますが、乾燥しているので日陰に入ればしのげます。
冬場は朝だと20度くらいで昼間で25度くらいでしょうか。
この辺りの特徴としては、冬場によく粒の大きい霧がかかります。山や丘が多いので谷のような地形になっている場所が多いからではないかと思います。

地図からわかるかと思いますが、首都リロングウェからは結構距離がありますね。
だいたい300kmほどでしょうか。

周辺都市には、紅茶などで有名なチョロ(Thyolo)、旧首都であるゾンバ(Zomba)、国立公園のあるリウォンデ(Liwonde)、マラウイ最高峰の山があるムランジェ(Mulanje)などがあります。
全て車で1時間~2時間ほどで行くことができます。

では、ブランタイヤへはどうやって行けばよいのでしょうか?

アフリカ、マラウイ最大の商業都市「ブランタイヤ」へはどう行く?

ブランタイヤのチレカ国際空港
ブランタイヤのチレカ国際空港

一番早い方法は飛行機です。
チレカ国際空港がありますので、国外からも直接ブランタイヤへ入ることができます。
国内線だとムズズやリロングウェからも飛んでますので、お金に余裕があるのならば利用ができます。
だいたい1時間かからないほどで着くと思います。
リロングウェ・ブランタイヤ間で飛行機を使うのは、かなりの金持ちマラウイ人や外国人、国際機関の職員くらいだと思います。
私はもちろん使ったことありません笑

リロングウェなどの他の大都市からだとビッグバスが一般的だと思います。
MK8,000ほどから大きなバス(日本でいう高速バス)に乗って3時間半~4時間ほどで着きます。
詳しくはビッグバスについての以下の記事を読んでみてください。

飛行機・ビッグバス以外だと、ミニバス・シェアタクシーになるでしょうか。
料金はビッグバスとそれほど大きくは変わりませんが、若干安くなります。
タクシーの借り切りで移動もできますが、リロングウェ・ブランタイヤ間だとMK70,000~MK80,000(約10,000円~11,500円)ほどかかるのではないでしょうか。

実際に長期で滞在する場合は、ブランタイヤは住みやすい場所なのでしょうか?

アフリカ、マラウイ最大の商業都市「ブランタイヤ」は住みやすい?

マラウイ最古の民家「マンダラ・ハウス」
マラウイ最古の民家「マンダラ・ハウス」

現地のマラウイ人から比べるとお金持ちとなる私たちのような外国人にとっては、とても住みやすい都市だと思います。
物価は高いですし、良い物は当然ながら高いのですが、探せば欲しいものは大抵手に入りますし、見つからなくともその代わりになるようなものが手に入ります。
2019年には外国人に人気の「Food Lover’s Market」も開業し、いわゆるスーパーマーケットもたくさんありますので「リロングウェに行かないと手に入らない」というものはほとんどなくなったのではないでしょうか。

ブランタイヤにもあるスーパー「ショップライト(SHOPRITE)」については以下の記事を参考にしてみてください。

現在もなお新しいショッピングモール(モールとっても2~3階建てのテナントビル)も複数建設されていますし、新しいレストラン、ホテルなども毎年できています
一通りのマラウイ国内の銀行の支店がありますし、公立病院よりも質の良い医療を提供するプライベートの病院も内科・外科・歯科と数多くあります

街の構成としても、「タウン」と呼ばれる中心地から「M2」(通称「ハイウェイ」)沿いに多くの商業施設などがあり、全体的に首都と比較してコンパクトな作りになっています。
ちなみに「タウン」からリンビへ続く「ハイウェイ」は日本の援助によって整備された、とても綺麗な片側二車線の国道です。

Japanese Grant Aid Handover Ceremony The Project for Improvement of Blantyre City Roads

ブランタイヤの「ハイウェイ」ことM2国道
ブランタイヤの「ハイウェイ」ことM2国道

私が個人的にブランタイヤの推したいポイントは、おいしいレストランが多いことです。
外国人がオーナーだったりもするので、ちょっと高いですが色々なおいしいものが食べられます。
レストランについてはそれぞれ別の記事で書こうと思っています。

ブランタイヤのレストランでおいしい肉
ブランタイヤのレストランでおいしい肉がリーズナブルな価格で食べられる

ブランタイヤには多くの人が住んでいますので、色々な教会も見ることができます。
キリスト教の宗派でも数多くありますし、古い教会もたくさんあります。
キリスト教以外にも、イスラム教の大きなモスクヒンドゥー教の自寺院もあります。
街中を歩いていても、いわゆるアフリカの黒人以外に、アラブ系、インド系、白人、東アジア人(中国・韓国・日本)をよく見かけます。
日本人にもたまに会いますね。

個人的にそれほど文句のつけるところが無いのですが、ブランタイヤのネガティブな点としては、朝・昼・夕方の渋滞です。
特にリンビ、ハイウェイ、タウンあたりの渋滞は酷いです。一日中渋滞しているわけではないのですが、朝、昼、夕方の数時間ずつにかならず渋滞がおきます。
多くて2車線の道路で、マラウイは信号ではなくラウンドアバウト(環状交差点)方式なのでなおさら詰まり易い気がしています。

あとは、やはり物価でしょうか。
特に家賃は高いです。高所得者の住むエリアでの住居だと、コンパウンド内の一戸建て(3LDK・4LDK)がUSD500~USD600/月はザラです。
日本から比べると、都市部にある塀に囲まれた一戸建てが5万~6万円で借りられるのであればかなり安いのですが、マラウイでの物価と比較するとかなり高額です。
私もそれほど詳しくはないのですが、Lilongweだとブランタイヤよりも同じ値段で広い家を借りられる印象です。

これは都市部全体に言えることですが、家賃以外にも、野菜や日用品は農村部より高い傾向があります。
マーケットの野菜は確実に農村部より高いと思います。
同じMK300で買えるトマトでも、農村部だと倍くらいの量が買えたりします。
都市部に住んでるマラウイ人でも、遠出をした時によく農村部で野菜や果物をついてに買ってくる人は多いです。

まとめ

ブランタイヤのハイウェイに建つ「独立記念塔」
ブランタイヤのハイウェイに建つ「独立記念塔」

マラウイの商業都市「ブランタイヤ」は外国人にとって住みやすい場所です。
物価は高いですが、欲しいものは一通り手に入りますし、おいしいものもたくさん食べられます。

リロングウェやムズズなどの都市からも、バス・飛行機で簡単に行くことができます。
もしマラウイに来た際には、ブランタイヤに行って買い物やマラウイの歴史に触れてみてください。

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