アフリカ、マラウイでもカジノや宝くじのようなギャンブルはあるのでしょうか?
アフリカにはギャンブルを許可している国と許可してない国があり、それぞれ独自の規制がされています。
マラウイでのギャンブルについて書きます。
私のマラウイ生活で得た個人的な経験ベースでお伝えします。
アフリカ、マラウイでギャンブルは合法?
アフリカ、マラウイではギャンブルは合法です。
法律での規定があり、18歳以上になるとあらゆるギャンブルで賭けをすることが許されます。
他のアフリカ諸国に比べると、規制はかなりゆるい国になります。
アフリカ大陸では多くの国でギャンブルは合法化されています。
特に南アフリカ共和国は大陸の中では大きなギャンブルマーケットを持っていると言われています。
また、北アフリカはイスラム圏となるので、宗教上の障害もありマーケットとしてそこまで大きいわけではないようですが、モロッコは古くからギャンブルを合法化している国です。
それ以外だと、ナイジェリアはギャンブルが盛んで大きな市場を持っています。
ギャンブルは世界で5,000億ドル(約12兆円)のマーケットとも言われています。
世界の多くの途上国でギャンブルは合法化されており、貴重な税収入となっています。
もちろんギャンブルですので、脆弱な途上国に住む人々にとって、ネガティブな影響もあることは事実です。
マラウイでも約MK60億(約8,300万円<2020年11月レート>)の税収があり、マラウイの総税収がMK9,000億ほどですので、1%に満たない割合ですが、今後増収の可能性がおおいにある産業と見られています。
2019年11月からギャンブルが政府による許可制になっており、今後多くの企業の参入が期待されています。
マラウイで合法となっているギャンブルですが、どのような種類の賭けができるのでしょうか?
アフリカ、マラウイでギャンブルはどんな種類がある?
マラウイではどんなギャンブルも合法となっていますので、色々なギャンブルができます。
富裕層に人気があるのは、カジノにあるようなスロット、カード、ルーレットのようなゲーム、そして庶民に人気なのは宝くじとスポーツ賭博になります。
スロットやカード(ポーカー)は既にご存じの、カジノによくあるゲームですね。
マラウイ国内にいわゆるカジノは私の知る限り4、5か所ありますが、外国人かお金持ちしか利用しません。
カジノについては後ほど紹介したいと思います。
庶民に大人気なのが宝くじとスポーツ賭博です。
特にここ数年「Premier Bet」というサービスがものすごい勢いでエージェントを増やしており、街中の色んなところで目にします。
国内のほぼ全ての地区にエージェントが販売しているそうです。
「Premier Bet」は国際的ないわゆるブックメーカーで、マラウイでは2015年からサービスを開始した賭博サービスです。
主に販売しているのは、スポーツ賭博(スポーツの試合結果などに賭ける)とロトくじになります。
現在のところマラウイに法人を置く唯一のスポーツ賭博会社です。
ロトくじは「Premier Lotto」や「Numbers」が人気で、それぞれ日本にある「ロト6」、「Numbers」と同じようなものです。
購入時に数字を選んで1口MK100で購入して、「Premier Lotto」はMK2億、「Numbers」がMK1,000万が当たります。
この当選金は、所得の低いマラウイ庶民にとって本当に夢のような金額ですよね。
ちなみにスポーツ賭博の対象となるものでは、イギリスのプレミアリーグ(サッカーリーグ)が一番人気です。
「Premier Bet」は都市部やマーケット近くで購入できるのですが、カジノはどこでできるのでしょうか?
アフリカ、マラウイのどこでギャンブルができる?
マラウイ国内には、いわゆる「カジノ」は私の知る限り4か所あります。
リロングウェの「マリーナ」「パイレーツ」「ロイヤル」、ブランタイヤの「コロニークラブ」になります。
「マリーナ」は中華系ホテルSagecoaのゴールデン・ピーコックホテルに隣接されています。
ここではルーレット、スロット、カードゲームが楽しめます。
入場するだけで軽食が食べられたり、米ドルの両替もできます。
しかも、両替レートが銀行よりかなり良いです(闇換金よりも良いです)。
いつも中国系のお客さんが多いイメージですね。
「パイレーツ」もマリーナと同じくらい広く、レストランが併設されています。
スロットとカードゲーム、ルーレットができます。
ムズズにもパイレーツができたという噂を聞きましたが、確認できていません…。
ムズズに同じ規模のものができたのだとしたら、ムズズ初のカジノになるはずです。
「ロイヤル」は行ったことがありません。
去年末か今年に入ってからできた新しいカジノになります。
リロングウェで一番大きいショッピングモールであるGateway Mall内ということなので、かなり豪華なはずです。
一度見に行ってみたいですね。
「コロニークラブ」がブランタイヤでは今のところ唯一のカジノだと思います。
Sagecoaのゴールデン・ピーコックホテルがブランタイヤで今年オープンしましたが、聞いた話だとカジノはまだないそうです。
もしかすると今後ピーコックホテルにもリロングウェと同じようにカジノができるかもしれません。
これらのカジノ以外に、高所得者に人気のギャンブルとしてスロット施設があります。
リロングウェ、ブランタイヤ、ムズズなどの都市部で、このような看板を目にすることがあると思います。
これが出ているロッジやレストランにはスロットがあります。
DBR Internationalという会社が政府にギャンブル許可を取っており、国内の色々な場所でスロットを展開しています。
国内にカジノは多くないのですが、このスロットだけが置いてある施設はかなりあると思います。
DBR Internationalのホームページには25か所ほどの場所が掲載されていますが、もっとあるはずです。
このようにマラウイでは、低所得者から高所得者まで色々な人が色々なところでギャンンブルをやることができる状態です。
今マラウイ政府のギャンブルに対してのある動きが見られますので、それを紹介します。
アフリカ、マラウイのギャンブルは今後どうなる?
マラウイ国内でのギャンブルは合法ですが、2020年時点では「オンラインギャンブル」についての法言及がされていません。
なので、「Premier Bet」はオンラインでもギャンブルを提供していますが、これについては課税の対象となっていない状態です。
これを解消すべく、目下のところオンラインギャンブルの法整備をして課税する方向にあるようです。
また、現行のギャンブルの課税についても税率を上げる方向です。
1998年から立法にて規制が開始されたのですが、当初より12.5%を総売上から課税されます。
他国の税法では、20%やそれ以上の国もあるので、マラウイもその水準まで上げていくことが予想されています。
マラウイのギャンブルで気になる点として、依存症があります。
今のところ「ギャンブル依存症」はニュースなどで目にすることもなく、問題視されてはいない雰囲気です。
私の身の回りでも、ギャンブルで失敗した人の話は聞きますが、依存症については聞いたことはありません。
国内のギャンブルについて管理を行っているのは、マラウイゲーム委員会(Malawi Gambling Board:MGB)という機関なのですが、ここではギャンブル対処プログラムが用意されています。
ギャンブル依存しているような人をギャンブルから抜け出させるプログラムです。
MGBはこのような対処プログラム以外にも、若者へギャンブルをしないように指導する啓発活動も行っていたります。
その他に、病院や学校の建設など、社会貢献活動も行っています。
もしかすると、他国にもあるような収益の一定割合を社会貢献に使用する、というような法規定があるのかもしれません。
ちなみに、リロングウェのArea3や、ブランタイヤのチレンベ・ロードとリンビングストニア・アベニューにあるお土産販売所の屋根を設置したのはMGBです。
日本でも宝くじや競馬なんかの公営ギャンブルの実施団体が寄付活動をするようなのと同じですね。
まとめ
マラウイではギャンブルは合法となっており、色々な種類のギャンブルができます。
もちろん、マラウイのカジノはシンガポール、マカオ、ラスベガスなどのに比べたら小さいものですが、もし一度体験してみたい、という人にはちょうど良い機会かもしれません。
庶民には「Premier Bet」が人気で、夢を見れるみんなの娯楽の一つとなっています。
国内の色々なところで販売所があり、どこでも購入することができます。
マラウイ政府はギャンブルを一つの産業として、観光資源としても重要なアトラクションとして見ています。
今後色々な法整備を進めて行くのだと思いますが、「ギャンブル依存症」についてのケアは後手を踏まずに行って欲しいです。
私個人はギャンブルが嫌いなのでやらないのですが、楽しいと感じる人の気持ちはわかります。
もしマラウイに来た時には、カジノやロトなどをほどほどに楽しんでみてください。
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