アフリカ、マラウイでアトピー性皮膚炎が出てしまった場合、対処法はあるのでしょうか?
皮膚科の病院やアトピーの薬は手に入るのでしょうか?
私は皮膚の専門家ではありませんので、あくまでアトピー対策の一例として、慢性アトピーの私がマラウイで行っている事を紹介したいと思います。
私のマラウイ生活で得た個人的な経験ベースでお伝えします。
アトピーの症状や原因は人それぞれ違いますので、あくまで「私の場合」ということで参考にしてもらえればと思います。
アフリカ、マラウイにアトピーという病気はある?
マラウイにもアトピーのような症状はあるとは思いますが、正直よくわからない、というのが実情だと思います。
私の主観ですが、病院に行くかどうかは別として、皮膚についての問題を抱えている人はよく見かけますので、もしかするとその中にアトピー性皮膚炎の人もいるのかもしれません。
また、後程紹介もしますが、いわゆる「皮膚科」を持つ病院はかなり少なく、あっても私立の病院が多いので低所得者には行くことはできません。
よって、無料で受診できるヘルスセンターなどで「アトピー」だと診断するのは難しいと思います。
皮膚が痒かったり、多少腫れたりしても生死に関わるような非常事態には感じないでしょうし、そのような状態でも日常生活には支障がないですからね。
このようなことから、なかなかアトピー患者を捕捉するのが難しいというのがあるのではないでしょうか。
途上国の医療研究では、途上国でのアトピー患者は近年増えてきていると発表しているものは多くあります。
前述のような捕捉の問題もありますが、経済発展するのに比例して患者数が増えているようですので、文明病とも言えるのかもしれません。
では、私の日本でのアトピーの症状と、マラウイでの変化についてお話したいと思います。
アフリカ、マラウイに渡った後のアトピーの状況【私の場合】
私はめったに風邪をひかないですし、身体も丈夫な方だと思っているのですが、マラウイに渡る際に健康面で心配していたのが慢性便秘とアトピーでした。
アトピーはマラウイに渡った後に症状が大きく変わりました。
その話について書きたいと思います。
慢性便秘については、別の記事で書きます。
私は中学生あたりからアトピーが出るようになりました。
当時は顔、首、肘・膝の裏、股など色々なところに出ていましたが、今は首と肘裏くらいでしょうか。
症状としては乾燥したように皮が細かく剥がれる感じでした。襟もとなんかが真っ白になるくらいボロボロになっていました。
今考えるとかなり悲しい状況でしたが、当時はそれほど気にしてなかったですね笑
大人になるにつれて症状は軽くなっていきました。
だいたい毎年季節の変わり目や夏に赤くなって痒くなるけど、皮膚科でもらう薬(ネリゾナ)を塗るとすぐ治る、というのを繰り返しています。
それがマラウイに渡った後に変化を見せます。
マラウイでの生活開始後、初めの1カ月ほどは、生活環境の変化というのもあって少々赤くなる程度のアトピーは出ましたが、その後ピタッと症状が出なくなりました。
私の場合、ハウスダストが原因かもしれないと医者から言われていたので、マラウイという「田舎」にやってきて症状が良くなったのかもしれません。
また、マラウイは日本に比べてかなり乾燥していますが、その暑さゆえに常に汗をかいている状態です。
そのような状態も私の皮膚環境的にはよかったのかもしれません。
ただ、その後1年ほどして生活や気候に慣れたあたりで、アトピーが少し出てくるようになります。
それほどひどくはないのですが、少し赤くなって痒くなる感じです。
日本からアトピー用の薬を多めに持ってきてはいましたが、使い切るのが怖かったのでとある方法でアトピーを抑えることに成功しました。
次にその方法を紹介します。
アフリカ、マラウイにアトピーの薬はある?
私はマラウイでアトピーを理由に病院に行ったことがないので、アトピー用のネリゾナのような薬が処方されるのかわかりません。
一般的にアトピーに関わらず、マラウイでは日本と同じような医療サービスを受けられることは期待できないとされていますので、アトピーに有効な薬が処方されるかどうかは怪しいです。
そこで私の行っているアトピー対策を紹介したいと思います。
私の使っているのは「ワセリン(Vaseline)」です。
ワセリンは油由来のただの保湿クリームなのですが、これを使うとなぜアトピーが治まるのかは全然わかりません笑
乾燥しているので「保湿」するのが大きな効果となっているのかもしれませんが、保湿だけでこんなに治まるのだろうか?とは思っています。
それでも、ワセリンを使うことによって私のアトピーが抑えられているのは事実なので、その使用方法を紹介します。
もしアトピーを持っている場合は参考にしてみてください。
【アトピー対策】お風呂上がりにワセリン塗る
一日の生活の中で、一番肌が水分を含んでいる状態はお風呂に入っている時だと思います。
その水分を含んだ状態を維持したいので、お風呂から出た後すぐに塗ります。
お風呂上りにすぐ塗ることによって、水分を肌の中に閉じ込めるイメージです。
これはかなり効いているような気がしています。
【アトピー対策】お風呂上がりにワセリン塗る
朝と昼にワセリンを塗っています。
職場にもワセリンを置いてありますし、宿泊をする遠出の時は小さいワセリンを持っていきます。
ワセリンは小さいサイズのものから特大サイズまで、色々な種類が売っているのでとても便利です。
あのラインナップから見て、ローカルのマラウイ人にも人気なのだと思います。
それほど高くもないですからね。
ワセリンはショップライト(Shoprite)、チピク(Chipiku)、サナ(Sana)などの大きなスーパーや、薬局に売っています。
見つけるのにそれほど苦労しないと思います。
それでは、アトピーの症状がひどくなった場合に、診てくれる病院はあるのでしょうか?
アフリカ、マラウイにアトピーを診てくれる病院はある?
皮膚科は英語で「dermatologist」や「skin clinic」と言います。
英語の診療科名称や病名は何度聞いても覚えられません…。
医療が乏しいマラウイですので、「皮膚科」を探すのはなかなか大変だと思います。
少なくとも農村部や中堅都市部には無いと思います。
私の知るリロングウェとブランタイヤの皮膚科を紹介したいと思います。
この二つは私の友人が通っていたり、口コミで聞いた皮膚科の病院になります。
リロングウェのArea32にある「MASM Medi Clinic Lingadzi」
ブランタイヤの通称「CI」と呼ばれる教会近くにある「Premier Specialist Clinic」
もしリロングウェやブランタイヤ以外で診てもらいたいなら、外科のある病院になるとは思うのですが、あまり期待はできないですね…。
まとめ
ここに紹介したアトピー対処方は、あくまで私には効果があったものですので、アトピーを持っている人すべてに効果があるのかはわかりません。
これは効果のあった一例として、もしマラウイでアトピーに悩まされるようなことがあったら試してみてください。
マラウイで先進国と同じような医療サービスを受けることはできませんので、アトピーに関わらず、どのように予防するのかがとても重要になります。
私は日本でワセリンを使うことは全くありませんでしたが、マラウイでワセリンと出会ってかなり助けられています。
もしあなたがアトピーを持っていてマラウイやアフリカ諸国に長期滞在や移住を計画されている場合は、一度日本でワセリンを試しに使ってみてください。
また、マラウイに来ることによって体質が変わることもあるかもしれませんね。
私のマラウイでのこのアトピー経験が誰かの助けになったら嬉しいです。
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