アフリカ、マラウイで運転するには? | 運転免許システム

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アフリカ、マラウイで車を運転するにはどのような手続きが必要になるでしょうか。また、車の購入にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

目次
アフリカ、マラウイの運転免許システム
アフリカ、マラウイで運転免許を取るには?
アフリカ、マラウイで外国人が運転するには?
アフリカ、マラウイで車を購入するには?
アフリカ、マラウイでの車の運転状況
まとめ

私は今現在(2020年2月)マラウイの都市部に住んでいますので、私の生活ベースで得た情報をお伝えしたいと思います。
基本的に都市部以外では免許取得や車の売買は難しいと思いますので、ほぼマラウイ国内同じ状況だと思います。

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アフリカ、マラウイの運転免許システム

ドライバー

マラウイでの運転免許証は「Department of Road Traffic Services 」(DRTSS) という政府機関が発行しており、SADC(Southern Africa Development Community)に加わっている15カ国で有効なものとなります。
18歳以上になると免許の取得が可能になります。ちなみにマラウイでの選挙権の発生や飲酒可能な年齢も18歳からなので、日本でいう「成人」とされる年齢が18歳となります。
排気量の小さいオートバイに乗る事のできる免許については16歳から取得可能です。
このあたりは日本と似ていますね。

運ぶ「もの」や「重さ」によって免許の種類が違います。

  • A1(16歳~): Light motorcycles
    (125CC以下の自動二輪車)
  • A (18歳~): Motorcycles
    (自動二輪車)
  • B1 (18歳~): Light vehicles
    (軽車両:トゥクトゥクなど)
  • B (18歳~): Light motor vehicle
    (3.5t以下の貨物車両、8人乗り以下)
  • BE (18歳~): Light articulated motor vehicle
    (軽量の牽引車両)
  • C1 (18歳~): Medium goods vehicle
    (7.5t以下トラック)
  • C1E(18歳~): Medium articulated motor vehicle
    (牽引車両)
  • C (21歳~): Heavy goods vehicle
    (大型の貨物車両)
  • CE (21歳~): Heavy motor vehicle
    (大型牽引車両)
  • D1 (18歳~): Medium sized passenger vehicles
    (16人乗り以下の車両)
  • D1E(18歳): Medium sized passenger vehicles with trailers
    (16人乗り以下車両+牽引車両)
  • D (21歳~): Passenger vehicles
    (17人乗り以上の車両)
  • DE (21歳~): Passenger vehicles with trailers
    (17人乗り以上の車両+牽引車両)
免許の裏面
免許裏に記載されている免許種類の一覧

運転歴と試験により免許のカテゴリを上げる事ができ、商用で乗客を乗せるのに必要となる、日本でいう第二種免許のようなものもあるが、取るのは少々難しいといいます。
ミニバスのドライバーはもちろんこの免許を持っていなければなりませんが、たまに警察から逃げるようなルートを取るドライバーもいますので、もしかするとこの免許を持たずに運転しているのかもしれませんね。
マラウイのミニバスについてはこちらの記事を読んでみてください。

現地の人達がこれらの免許を取得するにはどうしたらよいのでしょうか?

アフリカ、マラウイで運転免許を取るには?

試験

運転免許を取るには自動車学校⇒仮免を取得⇒最終試験を受ける、という流れで、基本的に日本と同じシステムです。

免許試験を受ける場所で実施されている、DRTSS認定の運転研修をかならず受けなければならなりません。要するに自動車学校です。
学校の研修は最短30日から最長4カ月までとなっており、価格はMK180,000~MK220,000(約27,000円~33,000円<2020年2月レート>)ほどだそうです。
最後の試験はパソコンを使用した試験と実技によって行われます。費用はMK20,000~MK30,000(約3,000円~約4,500円)ほど。
ちなみにパソコンの試験については落ちる人がそれなりにいるそうで、お金を払うと替え玉受験をしてくれる人達がいるそうです。

試験の後に視力検査を含む健康診断を受けて、問題が無ければ免許が交付されます。

運転免許証
同僚の運転免許証

免許の発行にはMK5,000(約750円)が必要です。
免許の有効期間5年となり、更新時には視力検査を行い、MK15,000(約2,250円)の更新料を払います。
日本と同じく、運転免許を取るのは結構色々お金がかかりますよね。

それでは外国人がマラウイで運転するにはどうしたらよいのでしょうか?

アフリカ、マラウイで外国人が運転するには?

国外運転免許証

外国人は基本的に自国の国際免許を持っていれば免許の取得が可能になります。もし持っていなければ、マラウイ人と同じ手続きで免許を取らなければなりません。当然ですね。

日本の国際免許証(正確には「国外免許証」)は警察署や運転免許センターなどで、簡単ないくつかの条件をクリアしていれば取得ができます。
費用は都道府県によって異なるので、詳しくは各都道府県の警察署のホームページなどで確認してみてください。

マラウイで運転できる免許を取得したら、車を買わないといけませんね。

アフリカ、マラウイで車を購入するには?

古い車

マラウイでは車を買う場合、中古車を人から買うのが一般的です。
Facebookのグループで売り買いをしたり、知人から買う事が多いそうです。
中古車とは言えマラウイでの車の値段は、税金や輸送費を計算すると日本の中古車とそれほど変わりません
以下がだいたいの相場の値段です。車両税は年式などによって違うとの事です。

ベンツ
同僚のベンツ

車体:ベンツCクラス2012年以降製造(車両の状態良)
車体価格:USD8,000(約880,000円)
車両税:MK4,000,000(約600,000円)
輸送費(人件費、燃料費など):USD1,200(約130,000円)
計:約1,610,000円

シエンタ

車体:シエンタ2012年製造
車体価格:USD1,800~2000(約200,000円~220,000円)
車両税:MK1,600,000(約240,000円)
輸送費(人件費、燃料費など):USD1,200(約130,000円)
計:約590,000円

ミラ
同僚のミラ

車体:ミラ
車体価格:USD900~1,000(約99,000円~110,000円)
車両税:MK1,500,000~1,600,000(約225,000円~240,000円)
輸送費(人件費、燃料費など):USD1,200(約130,000円)
計:約480,000円

もちろん価格は車体の状況、走行距離などにもよるのであくまで例として見てもらえればと思います。
シエンタは主にビジネス用途で買う人が多いそうです。シエンタは7人乗りなのでよくシェアタクシーとして使われています(実際には10人~12人乗ります)。
体感的にマラウイの9割以上のシェアタクシーがシエンタなのではないかと思います。
ちなみに、一般的に車体の人気のカラーは黒、白、シルバーだそうです。

車両を購入したら登録手続きが待っています。

MRA(マラウイ国税局)へいって車両税の納税手続き

DRTSSで車両登録手続き

ナンバープレートをMK35,000(約5,200円)で購入

重量税(Certificate of Fitness)の支払い

重量税は車両購入時のみの支払いで、普通車でだいたいMK13,000(約2,000円)くらいとの事です。

他のアフリカ諸国と同じく、マラウイでも日本の中古車がたくさん走っています。中古車と取り扱う会社として、Be Forward、SBT、AVISなど沢山の会社があります。ちなみにBe ForwardとSBTは日本の会社です。

税金のお陰で購入価格がかなり上がっているのですが、2020年2月現在、政府は炭素税の導入を検討しているという事で、車を持っている同僚はかなり不満そうでした。

車を手に入れたら街や郊外を走りに出るのですが、マラウイの道路や運転状況はどのようなものでしょうか?

アフリカ、マラウイでの車の運転状況

道路
市街地の道路

マラウイは基本的に道が悪いです。郊外に行けば行くほど道に穴が開いていたり、崩れていたりします。メインの幹線道路は一応アスファルトで舗装されていますが、一本外れるとすぐ土の道になり、雨が降った後などは道路のコンディションは最悪になります。もちろん車はすぐ汚れますし、故障の原因にもなりやすいそうです。

郊外を走る自家用車としては、四駆が人気となっています。特にトヨタのランドクルーザーは評判が良く、私も一度乗せてもらった事がありますが、車高も高く悪路でもお構いなく着き進めますので便利だと思います。ただ、当然ながら値段が高いです。

最高速度

ドライバーの運転技術としては、上手いのか下手なのかよくわからない、というのが正直な感想です。狭い車の間をぐいぐいと器用に走る車もいる一方、他の車にぶつけてもお構いなしなドライバーもいます。車は基本的に全部中古車ですし、タフな道を走っているので外装の状態が良くない車が多いので、多少ぶつけても何も気にしないのかもしれませんね。

都市部の繁華街は夜でも街灯がついていたりしますが、ちょっと中心街から外れると、基本的に街灯がありません。真っ暗の中走るのはなかなか恐怖を感じます。無灯火(ヘッドライトが壊れている?)で走っている車も多いです。

事故

マラウイは日本とは比べ物にならないほど交通事故が多いです。たぶんこれは色々な理由があって、車の状態、道路の状態、運転マナーなど、複合的な原因によって起こっているように感じています。
マラウイで運転する際には、日本で運転する時の何倍も気を付けて運転しなければなりません。

まとめ

交通標識

マラウイ人が運転免許を取るのにはそれなりのお金がかかりますし、車を買おうとすると、日本で同じタイプの中古車を買うのとそれほど変わりません。なので、こっちの物価と比較すると超高級品という事になるので、皆個人売買で、できるだけ安く手に入れているんだと思います。
車を手に入れるとビジネスの機会が増えたり、生活圏が広がったり、恩恵はそれなりにありますからね。

もしマラウイを訪れる際には、日本で国外免許を取得して、日本よりも安全運転でマラウイのタフロードを走ってみてください。

郊外の道路

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